バンコクからクアラルンプール空港へ27時間電車の旅

海外旅行
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日本では少なくなった寝台列車ですがタイでは現役の交通機関として機能しています
出発前は乗車時間が長い為、少しキツイかと心配していましたが実際乗ってみると
初めての新鮮な体験も手伝い、電車の旅は楽しく快適であっという間でした

ファランポーン駅から乗車

チケットの取り方は先輩ブロガーの方々がとても詳しく記事にして頂いているので
web解説を見ながらタイ鉄道のチケット予約はほぼ問題無く出来ました

マレーシア鉄道の予約は少し手こずりましたが、何とかweb予約出来ました
私が乗車した日もマレーシア側の列車で完売していた区間があったので
事前にweb予約をおすすめします

初めファランポーン駅のチケットカウンターで改札や何かの手続きが必要かと思い
並んでいましたが必要ありませんでした、印刷したEチケットがあればタイ鉄道はそのまま乗車して問題ありません、乗車した後に車掌さんが印刷した紙チケットへ
懐かしの改札ハサミ?パンチ穴を入れてくれます

左側の黄色の看板が2号車の表示です

あと、列車の何号車という表示が私にはとても分かりにくかったので記載しておきます
画像左側の黄色い看板が2号車を表しています
はじめ、右側の車体表示の数字を頼りに乗車したら寝台車では無い車両でした
迷っていたら駅員の方に丁寧に案内して頂けたので、自分の座席までたどり着けました

ファランポーン駅→ パダンブサール駅まで18時間の旅

乗車してしまえばあとはマレーシアとの国境駅パダンブサールまで寝台列車を楽しみます
ファランポーン駅を定刻の15時10分に出発しパダンブサール駅に到着したのが定刻より
20分少し遅れた翌9時13分でした。

・長時間の列車旅行も備えあれば患いなし

コンセントは一ヵ所確認出来ましたがかなりの競争率だったのでモバイルバッテリー等
電源を確保していく方が良いと思います

長旅になりますので乗車前に大きめの水ボトル・飴・スナック菓子等事前に購入して
から乗車する事をおすすめします、スナック・飲料等は食堂車にもありますが
とても種類が少ないです、因みに飲酒は禁止です

・車内は結構快適

乗車後しばらくはこの座席レイアウト
向かい合わせに一人ずつ座ります

シート間隔は広く座席幅も2人座れるぐらいのスペースに1人掛けなので余裕です
私の前には明るいマレーシア人の青年が座りパダンブサールまでご一緒しました

洗面台とトイレ

アジア基準だと普通より綺麗めなトイレと洗面台、トイレの紙は時々切れていたり濡れて
いたりしたので、トイレットペーパーは持参しといた方が良さそうです

パダンブサールまでご一緒した陽気なマレーシア人ピースサイン

・食堂車は窓開放で空調無しだけど、意外と美味しかった

列車の中を一通り探検してしばらくすると食堂車のスタッフが座席までオーダーを取りに来てくれます、この時オーダーすると自分の座席まで食事を届けてくれます。

オーダーを取りに来た時はあまり空腹では無かったのですが、あちこちでいい匂いがすると一気にお腹がすいてしまい食堂車で食事をとりました、電車の食堂車でご飯を頂いたのはとても久しぶりでした。日本では寝台車とともに食堂車は数少なくなっている様です。

スタッフが陽気な歌を歌っていました

あまり期待していなかったのですが、食堂車のごはんは美味しかったです
私が利用した時、食堂車に冷房はありませんでしたが、日が暮れてから利用したので快適に過ごせました。

旅行中レストランでオーダーする時は必ず「辛く無い食べ物をください」とお願いしていました

あまり代わり映えのしない車窓を眺めたり、Amazonでダウンロードした映画をみたりしながら電車移動を楽しみました。

Amazonプライムビデオは国制限があり海外ではダウンロードも視聴も
出来ませんでした。
WiFiがつながる場所で追加ダウンロードしようと考えていた為、連続ドラマをメインにダウンロードしてしいました、国制限を知っていれば映画だけを
ダウンロードしたのですが…。

マレーシアへ到着

電車での国境超えこの駅でイミグレーションを通過します
歩いていて時差が発生したのが初めてで新鮮でした

9時10分過ぎにバンコクからの寝台列車の終着駅パダンブサール駅に到着、
イミグレーションを通過して国境を超えると、時差がプラス1時間発生します。
歩いている時に時差が発生したのが初めてだったので、なんだか感動しました。

パダンブサール駅内のカフェ

駅内のカフェでバーツが使えますが、とてもレートが悪かったのでパダンブサール駅に到着する前に両替をおすすめします。
私は入国時の最低必要額は成田で少額(3000円くらい)両替して来ました、このくらい少額で有ればレートは気になりません。…そのかわり余裕をかましていたら途中でホテルのデポジットが払えなくなりました。
因みにこの駅到着前の最後の両替チャンスは電車に両替商が来ます。
電車内には主要駅毎に物売りが来ますので、食べ物や飲み物等を購入する事が出来ます。

パダンブサール駅からKLセントラル駅へ(5時間半)

11時15分パダンブサール駅発16時55分KLセントラル着の電車は近代的で快適でした
食堂車やコンセントも各座席にあり5時間以上の乗車時間が短く感じました
私が乗車した時は当日券は売切れていた為、旅程が決まっている方は出来るだけ前売りチケットを手配した方が良いと思います。

白人の旅人たちは当日チケット売り切れで困っている人多数でした

・電車が定刻に来るなんてファンタジーだよw

これは電車が指定ホームへ定刻に到着したので、駅の職員に自分の持っているチケットの電車で間違いないか確認したところ「この電車はあなたの乗る電車ではありません」と
その職員なりの表現で私に伝えたのですが、このフレーズがとても印象に残っています。

タイの寝台列車に比べると近代的

結局私の乗車する電車は定刻より10分少々遅れて到着しました
遅延時間自体はまったく気にならない時間ですが、1本前の電車が遅延していて
アナウンスも特に無かった(聞き取れなかった)ので混乱してしまいました

駅職員の表現は面白かったですが

  • 判断に迷った事は自分の想像で分かった事にしない
  • 少し恥ずかしくても迷った事はちゃんと確認する

これはアジアを旅行していて必要だと感じる事でした

・快適なKTM車内

エアコンはやはり強めですが、それ以外はとても快適な電車でした
各座席にコンセントがあり、車内販売のごはんも美味しく、トイレは日本レベルに綺麗でトイレットペーパーが常備されていました

窓ガラスひび割れがありました

KTMでも念の為紙に印刷しておいたチケットに申し訳程度の改札ハサミ(パンチ穴)を
職員さんにあけてもらいましたが、基本スマホ画面にバーコードを出せばOKです

KLセントラル駅に到着

KLセントラル駅はとても大きく近代的な駅で日本語案内標識に駅内のモニターでは
日本人の日本語のCMが流れていてなんだかホッとして嬉しくなりました。

この駅でマレーシアのSIMを購入したかったので、SIM販売店の場所を案内所で尋ねた時
職員が頑張って日本語で対応してくれました、嬉しさ2倍でした、マレーシア好きになりました、私は案外チョロいのだと思いました。

クアラルンプール駅とクアラルンプールセントラル駅(KLセントラル駅)が少し名前が似ているので、初めて検索した時は少し混乱しました。
混乱したといえばパダンブサール駅は同じ名前で隣の駅なのでタイ側とマレーシア側に
同じ名前の駅が存在する事を理解するまで時間がかかりました。

マレーシア英語と嬉しくなる日本語表記

KLIA Ekspresでクアラルンプール国際空港へ(30分)

長かった電車縦断の旅も終わりに近づき、最後は空港への特急列車です
KLセントラル駅のSIMショップで開通が出来ず購入を断念したのですが
電車や駅等で公共WiFiが利用出来ました(結構ブツブツ切れて不安定でした)
空港まで乗車時間は約30分カード支払いでほんのり割引されます

自由席ですが20分毎に到着していました

・KLIAはドラえもん推し

私が入国した期間限定だったのかもしれませんが、空港では激しくドラえもん推しでした
日本文化にこれだけ集中して出会えるとなんだか嬉しくなってマレーシア好きになりました、認めたくは無いですが私はきっとチョロいです。

終わってみれば楽しい電車移動でした

フワランポーン駅15時10分発 クアラルンプール国際空港18時5分着
27時間電車の旅、初めての国で初めての寝台列車が少し不安でしたが無事到着し
振り返るととても快適で移動時間を楽しむ事が出来ました。
もう一度チャンスが有れば他の国でも寝台列車の旅をしてみたいです。

最後により快適にする為に用意した方が良い物等記載しておきます
もし、これから旅に出発される方の参考になれば幸いです

  • 旅程が限られている場合はチケットを事前に購入
  • モバイルバッテリー
  • 映画や本等の暇つぶし道具
  • お菓子&お水は余分に持って行く
  • 大きいスーツケースは寝台列車に不向き
  • エアコン対策の上着
  • ネックピロー
  • 体を拭く使い捨ておしぼり
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